看護師の転職、別の病院に転職する時の志望理由は？

転職に必要な準備の1つとして「履歴書」の記入作業があります。そして履歴書の中でも1番重要な項目が、どうして転職先にこの病院（貴院）を選んだのかという理由を書かなければならない【志望理由】の欄です。

欄のスペースには限りがあり、わかりやすく簡潔に理由を伝えなければならないとあって、苦手意識を持つ人も少なくありません。ですが書き方のポイントとコツさえ掴んでしまえば、他人と差を付けられる魅力的な志望理由を書く事ができるようになります。

そこでここでは、看護師が別の病院へ転職する際に書く志望理由の書き方やポイント、注意点などを紹介しながら、参考までに例文も載せてまとめてみます。

志望理由とは？志望理由を書く時のポイントと注意点

志望理由とは、応募する転職先でなぜ働きたいのかを伝える項目です。志望理由を重要視している病院も多く、書き方によっては志望理由が理由で不合格になってしまうケースもあります。そこで、志望理由を書く時のポイントと注意点をまとめていきます。

例え転職理由が人間関係であっても、そのまま書いてしまうとマイナスイメージとなります。プラスに言い換える場合は「チームの一員として他のスタッフと協力しながら働きたい」「看護師としても人間としても成長したい」など前向きな理由にしましょう。

「貴院の理念に深く共感しました」などのフレーズはありきたりな印象を与えるだけでなく、志望理由として浅い印象を与え兼ねません。具体的な志望理由に自分自身の経験や目標を結び付けながらまとめましょう。

人事選考側は、採用するからには長く働いて貰いたいと思っています。そのため応募先の特徴を参考に、長く勤める事ができる理由を具体的にまとめてアピールしましょう。

中途採用は即戦力として期待します。例え経験が浅かったり、新たな分野へのチャレンジでも「勉強させて頂く」という受け身の書き方より、自主的にどのように勉強していきたいかを伝えましょう。

給料が良い・休日が多い・立地条件が良いなどの業務内容とは関係のない条件も働く側の条件としては重要な項目ですが、志望理由として書くにはふさわしくない内容なので書かないようにしましょう。

では、ポイントと注意点に気を付けながら書き方と例文を紹介していきますね。

※印象や選考の結果を保証するものではありませんので、予めご了承下さい。

・○○科で〇年間勤務してきました。今後も○○看護のスペシャリストとして、さらに経験を積んで行きたいと考えています。貴院のHPで手術数の実績を拝見し、最先端の治療に触れる事ができると思い応募させて頂きました。

・これまで介護施設で勤務をしてきましたが、幅広く看護スキルを上げるために病院勤務で学びながら経験を積みたいという気持ちが強くなりました。長年の高齢者医療・看護で培った経験を活かし、自分に磨きをかけながら貴院に貢献したいと思っております。

・急性期から回復期、デイサービス、訪問看護まで設備が整っている貴院で、幅広い知識や技術を身に付けたいと思い志望させて頂きました。○○科で培った患者様の気持ちに寄り添う看護を活かし、様々な疾患に対応できる看護師として長期的に活躍できるよう頑張りたいと思います。

・これまで○○科で看護を行っていましたが、結婚を機に転居したため新しく仕事を探す事になりました。前職での勘を少しずつ取り戻しながら、進んだ医療技術や新しい分野の知識も取り入れ、末永く活躍できるよう努力したいと思います。

・転居を機に転職するにあたって看護について学び直したいと考えています。貴院は院内、院外の研修や勉強会が充実しており、とても魅力を感じました。先日見学させて頂いた時は、院内の雰囲気がとても良く、患者様に安心と信頼を提供している様子が伝わってきました。

・これまで○○科で勤務してまいりましたが、経験も長くなり新たな領域に挑戦しステップアップしたいと考えるようになりました。○○科は未経験ですが、今までの経験を活かしながら頼れる看護師として貢献できるよう頑張りたいと思っています。

・○○科部門は初めてですが、専門性を一日でも早く習得し、一人ひとりの患者様の心のサポートを行いたいと思います。

紹介した例文や書き方を参考に、自分の気持ちや言葉に言い換えて魅力的な志望理由にして下さいね^^