専門性の高い医療知識を持ちながら看護師として働く以上、命に関わることは避けられないのかも知れません。ですが、看護師も働く職場や環境によって仕事内容が異なるのは当然です。
命を預かるという仕事は誰にでもできることではありませんし、その責任やプレッシャーは計り知れません。看護師として働き続けたいけど、命に関わるケースが少ない仕事はあるのかについて調べてみました。
命に関わらずに働ける職場は？
看護師という資格を持っていると、医療現場はもちろん緊急時など様々な場面で必要とされ、頼られることが多いと思います。
働き始めの頃は、自分の経験やスキルのためにがむしゃらに働く看護師が多いと思いますが、ある程度経験を積むと自分の理想の働き方が明確になってきますよね。
理想の働き方は人それぞれあると思いますが、その中でも命との関りが少ない職場を選択する看護師が多いので、命に関わることが少ない職場をピックアップして紹介したいと思います。
クリニック（美容クリニックも含む）
クリニックは比較的症状が軽度の患者さんが来院します。診療科も様々ありますので、自分の経験を活かしながら働くこともできると思います。極力命に関わらない仕事をする場合は、入院施設のないクリニックがオススメです。
デイサービス
定期的に通ってくる利用者さんの健康相談に乗ったり、内服管理指導などを行います。急変がないとは言い切れませんが、症状が落ち着いている利用者さんばかりなので楽しく仕事ができるのではないでしょうか。
健診センター
健康診断をメインに行う職場です。医師の検査介助はもちろん、採血などの医療行為もあります。流れ作業的な仕事にはなってしまうかと思いますが、命に関わることはほぼない職場と言えます。
保育園、養護教諭
看護師とは別に資格が必要になることもありますが、子供相手なので命に関わることはほぼありません。その代わり、怪我などの緊急時、救急車が到着するまでの対応は身に着けておく必要があると言えます。
訪問入浴
自宅で入浴ができない利用者さんが定期的に利用するサービスです。全身状態の観察はもちろん、入浴後に軟膏を塗ったりなどの処置をすることもあります。
企業専属看護師
企業専属看護師とは、企業に雇用される看護師のことで、会社で働く職員に対して健康指導をしたり、栄養指導を行うなどが主な仕事になります。医療行為はほとんどないと考えて良いでしょう。
思っていた以上に命に関わらずに看護師として働ける職場があると驚いた人も多いのではないでしょうか。病院と比べると老人保健施設（介護施設）も命に関わることが少ないと思いますが、高齢者を相手に仕事をするため、命に関わらないとは言い切れないのが正直なところです。
では、これらの職場に興味を持った場合、どうしたらいいのかについてまとめますね。
命に関わらない仕事がしたいと思ったら…
看護師として働きたいけど、できるだけ命に関わらない仕事をしたいと考えた場合、どうしたらいいのでしょうか。いくつか方法を紹介しますね。
○同じ職場内で異動する
病棟で働いている場合などに、外来などの比較的元気な患者さんと関わることの多い部署への転属を願い出る方法があります。
メリットとしては、有休や雇用条件などがそのまま引き継がれることにありますが、デメリットは、自分の希望通りに行かない・転属先によっては元々働いていた部署よりも条件が悪くなる可能性があるなど、上司と相談しながら進めていく必要があると言えます。
○思い切って転職する
看護師は引く手あまたの職業です。我慢して今の職場に留まる方がメリットが大きい場合は良いですが、自分の理想の働き方が明確な場合は、自分の理想に合った職場を探して思い切って転職するのも1つの方法です。
ハローワークなどの求人情報を参考にする方法もありますし、看護師専門の転職サイトに登録をして担当のコンサルタントと一緒に転職先を探す方法もあります。
まとめ
私も看護師として働き始めてから数年のうちは、毎日の業務に追われて自分の理想の働き方について考える余裕もありませんでしたが、経験を積みながら自分の私生活のことを考えた時に「元気な患者さんと関わりたい」と思うようになったことを覚えています。
元々救急対応も行っている急性期病棟で働いていましたが、疲れもあったのかも知れません。そのまま働いていた方が給料の面でも安定していたと思いますが、思い切って転職した今は小さい職場ながらに楽しく仕事する事ができています。
命を預かる仕事は緊張感を持ち、やりがいのある仕事と言えます。ですが、自分に合った働き方をすることが1番だと私は思っていますので、参考にして頂ければ幸いです♪